2011年2月アーカイブ

フレームを探し続けて

宝物のひとつに写真がある。
わたしの個人的な写真ではない。
思い出の写真は、ある日突然わたしの中で意味を成さなくなり、
26歳の時ほぼ捨ててしまった。
22歳の時に、あるギャラリストの方が、
こんな若いわたしとの出会いを記念だと言い、
一枚をプレゼントしてくれたのである。
なんという太っ腹だろう。写真に興味のある人であれば、
誰もが名前を知っている作家のプリントだ。
50枚くらいある箱から、「好きなものを選びなさい」と。
その方はギャラリストであるから、
当然価値あるものは知っている。
あまりにゆっくり選ぶわたしに助け舟を出してくれようとしたのか
ふたたび「これにしなさい」と。
わたしはその助け舟には乗らず、
自分が気に入った一枚を両手で大事に抱え帰路についたのだ。
それから数年、その写真をおさめるのに
十分な存在感を持つフレームを探しているのだが、まだゴールへは遠い。
焦ることはないと思いつつ、思い続けて数年、
そろそろその写真を生活の中で見ながら生きていっても許されるくらいには
わたしも成長できたはずだ。
豪華で高級なフレームを探しているわけではない。
1枚を選び出した、ピュアな気持ちを一緒に閉じ込めてくれるようなフレームが
いいのだ。
どこかの古木を組み合わせてできたようなフレームも、ストーリーがあっていい
かもしれない。
そろそろいい出会いがあってもいい頃だと思うのだけれど。

ランニングとコーラとリビドー

ここ1ヶ月くらい、毎日のようにランニングをしています。仕事から帰ってきて、簡単に食事を済ませた後に1時間ほど家の近所のランニングコースをそこまで速くないペースで淡々と走っています。そういう生活が習慣化してくると、やっぱりえらいもんでジャンクフードの類いを口にしたいという気が自然に失せてきますね。健康志向に転じた、とか、せっかく走っているんだから同時に食生活も健康的にしよう、とか、そういう意識は全くないんです。ただ自然と不健康なものを受け付けなくなってきているんです。

走る習慣がなかった頃は、コーラのペットボトルを少なくとも2日に1本は空けていました。グラスに注ぐわけでもなくラッパ飲みをして、どんどんと喉に流し込んでいたのです。家にいるときにコーラ以外で水分摂取したことがなかったほどにひたすらコーラばかりを飲んでいました。今ではコーラなんて飲みたいと思わないどころか、店頭に並んでいるのを見るのも嫌なくらいです。家ではもっぱらミネラルウォーターか牛乳を飲んでいます。牛乳なんて学生時代以来何年も飲んでいなかったのですが、ランニング後にシャワーを浴びて、その後に飲む牛乳のうまさったらないですね! 僕は元から一人でお酒は飲まないですから、風呂上がりは牛乳で決まり!という感じです。

なんというか、コーラとかその手の清涼飲料水の類いって、別に飲みたくなくっても、喉が渇いていなくっても、自分の脇に置いてあると何故だか飲んでしまうものですよね。そこにあるから、じゃあ飲むか、という感じで、意味もなくぐびぐび飲んでしまう。なんというか、喉の渇きに対して水分を供給しているだけではなくって、飲みたいという気にさせる、つまり需要すら創出しているような気がします。

まぁよく考えたらそういうのってコーラだけに限らず、車があるからどっかにドライブに出たくなったり、恋人がいるからイチャつきたくなったり、法学部に在籍しているからいっちょ弁護士にでもなってやるかと思ったり、そういうもんですね、何事も。

そう考えると、根っこから枝の先、葉っぱの葉脈まで純粋な需要なんてものは存在しないのかもしれませんね。フロイトはそれをリビドーと読んで後続の人類を混乱させましたが。今なお「させている」のか、、、


マフラー

最近、初めてマフラーデビューしました。

学生時代という思春期に、
始めて髪の毛をセットするためにジェルやムースを使った、
甘酸っぱい記憶溢れる、あの頃を思い出してしまいましたよ。

まぁ世間様からすればマフラーや手袋を着用するだなんて、
普通すぎることなんでしょうけどね。

でも私からすれば「デビュー」と言えるほどの、
大がかりな出来事だったわけです。

マフラーをしながら街中を歩いていると、
マフラーうんぬんではなく、私の何かに興味があって、
私を凝視する人が少なからずいましたが、
その時も恥ずかしかったな。

普段であれば「そんなに俺のことが魅力的かい?そこのレディー」と、
そんな風に思っていたわけですけど。

マフラー着用時は全然違いました。
「え?もしかして巻き方おかしい?時代遅れ?」ってね。

まぁそんな経験もあり、私もまだまだ人の目を気にする、
そんな可愛げを持ち合わせていたんだな・・・と再認識してしまいました。

それと同時に、昔からの悩みである私の乾燥肌・敏感肌が、
マフラー・手袋の着用で症状全開になってしまい、長時間の着用時は、
帰宅後に接地箇所が痒くてしょうがありませんでしたけどね。

これもまたデビューによる障害なんだと思い、
普通の痒みとは違った、別の喜びにも似た痒さではありました。

それにしてもマフラー・手袋って凄く温かいんですね。
20代後半にして初めて知りましたよ。

あぁ・・・何か、今までの人生、
少し損をしていたようにも思えます。

あの時、着用を勧めた人の意見を否定せず、
すんなりと身に着けていれば、もっと早くデビューできたであろうに。

趣味

私の様に趣味の特に無い人間からすると、
同時に聞かれる・書かされる「特技」
って更に困ってしまうんですよね。

趣味を考えに考えて、多少無理やり結論付けたにもかかわらず、
加えて特技まで聞かれてしまったら、もうお手上げ状態なわけです。

そもそも特技って何だよ!って、半ば逆切れ状態ですよ(笑)

就職活動の時(履歴書)やネット上に軽くプロフィールを書く時などに、
趣味や特技を記載する欄ってきっとあると思うのですが、
皆さんはどうしているんでしょうかね。

というか趣味のある大半の人って、
あるかどうかが子供の頃に大きく影響していると思いませんか?

例えば「趣味は?」と聞かれて、普通に迷うことなく、
「ピアノを弾くことです」と答えられる人って、その大半は幼少期から習い、
今でもピアノを弾いているから、そのように答えられると思うわけです。

でも今まで全く興味が無かったにもかかわらず、
大学生や社会人になってからピアノを習い始める人って、
極々稀ですよね。

むしろ趣味がピアノってことよりも、
その年齢から挑戦しようと思い、実際に挑戦した、
その行動力に私は尊敬・感動してしまいます。

そういえば1年ほど前に合コンではないのですが、
暇な男女が10人ほど集まって、少し喋るって機会があったんですが、
その中に結婚を控えた女性が1人いました。

そして彼女は「趣味は?」と聞かれて、
「暇な時は1日中テレビを見ているので、テレビを見ることかな」と言ったんです。

テレビが趣味に当てはまるかどうかは別として、
その考え過ぎない性格を私は見習いたいなぁと思いました。

結局、趣味と特技の違い、そして境界線って何なんでしょうかね。

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